だるまの目入れの時期について
交換の時期について
だるまは、何でも叶えてくれる万能の縁起物ですが、ご利益の期限は1年間と言われています。
新年や、年度の変わり目には、新しいだるまをお買い求めいただき、新しいだるまに新たな願いを込めて、左目(正面から向かって右側の目)をお入れになってください。
また、願い事が叶っていない場合についてですが、願い事が100%叶っていなくても、区切りと致しまして、新しいだるまをお買い求めになってください。そして、新しいだるまに新たな願いを込めてください。
なお、願い事が叶った場合についてですが、
1.願いが叶った古いだるまは供養し、翌年は「一回り大きなサイズのだるま」をお買い求めになる。
2.願いが叶った古いだるまを供養せずに取って置き、「新しいだるま」と一緒に並べる。
3.願いが叶っただるまと「同じサイズのだるま」を、新たにお買い求めになる。
など、色々な説がございますので、ご自分でお好きな方法をお選びになってください。
供養の方法について
古いだるまの供養の仕方ですが、地元で「どんど焼き」などがある場合は、その際に感謝の心を込めてお焼きになるか、「お焚き上げ」をされるお近くの「お寺」にお納めになってください。
家の近くに「どんど焼き」の風習も、「お焚き上げをされるお寺」もない場合は、お近くの「神社」にお納めになってください。
よく、「お寺でも神社でもどちらでもいい」というサイトも見かけますが、「だるま」は元々、仏教の僧侶である「達磨大師」をモチーフに作られたものですので、出来ればお寺にお納めになられるのがよろしいと思われます。
目入れのタイミングについて
受験用だるま:大安の日に
商売だるま・新年の変わり目:正月休みが終わった、仕事始めの日に
商売だるま・年度の変わり目:年度が代わった月の最初の月曜日などに
目入れに適した筆記具について
なお、だるまの目は「油性マジックペン」で入れるのがオススメです。
テレビなどで、習字の筆で目を入れるのを見かけますが、墨汁が垂れて黒い涙みたいになることが多いので、あまりおすすめはいたしません。
一度黒い涙みたいになってしまうと、元に戻すことはできないでの、ご注意ください。
目の由来について
達磨大師は壁に向かって9年間座禅を組んでいました。長い間、眠らずに座禅を組むのは大変なこと。そこで、達磨大師はまぶたを切り取って眠らないようにしました。
張り子のだるまがカッと目を見開いているのは、まぶたがなくなった達磨大師を表しているからです。
目入れの意味について
だるまの左目は物事の始まりを意味する「阿(あ)」
だるまの右目は終わりを意味する「吽(うん)」を表します。
すなわち、左目を入れることで物事が始まり、右目を入れることで物事が終わるということです。
このような理由もあり、正面から向かって右側の目(左目)から開眼するようになりました。
達磨を置く場所や方角について
出来ることなら神棚を用意して納めてください。
神棚に祀ることが困難な場合は、高い場所に白い紙を敷いてその上に置きます。
設置の方角は北側に南を向けて置くか、西側に東を向けて置きます。
明るく活気ある場所が好ましいでしょう。
☆NGな置き場所
上に人が通る所、エアコンの風が当たる所や台所)、不浄な場所は避けるようにしてください。
「開運だるま大百科」より