高崎だるまの特徴について
高崎だるまとは何か
群馬県高崎市で生産されているだるま。「上州だるま」とも呼ばれているが公式名称ではない(高崎だるまが地域団体商標に登録されている)。
全国生産の80%に匹敵する年間170万個が生産されている。現代の選挙の際に立候補時に左目玉を墨で入れ、当選後に右目玉を墨で入れる「選挙だるま」のほとんどが高崎で生産されている。
冬に風が強く乾燥する気候がだるま作りに適しており、農閑期の副業として盛んに行われた。
高崎だるまの歴史:少林寺達磨寺について
始まりは、延宝5(1667)年に東皐心越禅師が開山した禅宗の一派である黄檗宗の少林山達磨寺で、毎年正月に心越禅師の描いた一筆達磨の座禅像を配り札としていたことによる。
その後、文化年間に達磨寺の近隣の上豊岡の山県朋五郎が達磨寺九代目住職の東獄和尚に木型を彫ってもらい和紙を張って作ったのが、高崎だるまの始まりとされている。
顔の絵柄の意味について
球に近い形状の赤色の胴体にくぼんだ白い顔がついており、そこに豪快な髭と眉毛が描かれている。
この眉毛のように見えるものは「鶴」をあらわし、髭のように見えるものは「亀」をあらわしています。
亀は一般的には「長寿のシンボル」だと言われておりますが、甲羅に刻まれた六角形の模様は、幸運と財運を別の世界から運んでくる証しとも言われ、実は「金運アップのシンボル」でもあります。
名入れについて
衣服には金色の縦縞が描かれ、正面中央や顔の左右には文字が記入される。
特注でここに祈願内容など独自の文字を入れることもでき、祈願のシンボルや祝儀の贈物として広く利用されている。
作り方について
だるまは、木型に水で湿らせた和紙を張り、乾いたら紙に切れ目を入れて型から抜き出します。
そして、紙の切れ目を膠(にかわ)で張り合わせ、だるま全体に胡粉を塗ります。この状態を「胡粉だるま」といいます。
胡粉が乾いたら、身体全体を赤色など様々な色で塗り、最後に顔やお腹の模様などを描きます。
江戸時代から代々受け継がれてきた技法です。
色の意味について
だるまというと、真っ先に思い浮かぶのは、「赤色のだるま」なのではないかと思いますが、元々中国から入ってきたときは「黄色い色」をしていました。
その後、日本に入ってきたあと、黄色ではなく、赤色のだるまが広まっていくことになるのですが、現在では赤色だけでなく、金色・銀色・白色・青色・緑色・桃色・橙色・黒色・黄色・紫色など、様々な色をしただるまが販売されています。
下記に、様々な色の中でも、特に人気の高い、黒色・青色・金色・赤色・白色の意味について説明しています。
☆黒い意味
黒色のイメージには、強さ、恐怖、孤独、反抗、暗さ、クール、威圧的、邪悪、不吉、悲しみ、高級感、シック、カッコいい、フォーマル、絶望感、夜、闇、葬儀、死、殺人、ファッション、などがあります。
縁起物としての場合の黒色は、「空間に金運を招き、安定させるパワーがある」、または、「黒字を招く」と言われておりますので、商売に関わるだるまにオススメです。
☆青い意味
青色のイメージには、冷たい、冷静、神秘的、孤独、静か、知的、爽やか、信頼、自由、平和、誠実、憂鬱、澄んだ、遠い、真面目な、空、海、制服、サッカー、などがあります。
縁起物としての場合の青色は、「空間に落ち着きをもたらす」と言われておりますので、店舗、事務所、自宅を落ち着いた空間にさせたい場合や、身体をリラックスさせたい場合などにオススメです。
☆金色の意味
金色のイメージは、そのままですが「お金」と、キラキラ輝いているイメージがあります。
縁起物としての場合の金色は、「空間に金運を招き、動かすパワーがある」と言われておりますので、店舗や事務所に飾る商売に関わるだるまがオススメですが、ご自宅に飾って家の中を明るく照らすのにもオススメです。
☆赤い意味
赤色のイメージには、熱い、強い、危険、けばけばしい、闘争、怖い、派手な、情熱的な、明るい、活動的な、興奮、愛、怒り、嫉妬、歓喜、緊張、エネルギー、血、太陽、炎、などがあります。
縁起物としての場合の赤色は、「強力な魔除けの効果」と、「空間にエネルギーをもたらしてくれる効果がある」と言われております。「店舗や自宅に運気を低下させる邪気を侵入させたくない場合」や、「従業員や家族を元気にさせたい場合」にオススメです。
☆白い意味
白色のイメージは、純粋、神聖、清潔、無垢、明るい、平和、自由、善、潔白、無、緊張、宗教、未来、雪、うさぎ、白衣、看護師、花嫁、などがあります。
縁起物としての場合の白色は、「まっさらで穢れていない処女性のイメージ」がありますので、そういったイメージが似合う店舗や事務所に飾ったり、スポーツ、部活、武道など、ひたむきで純粋なイメージが似合う活動の練習場や道場などに飾ったりするのがオススメです。
また、白色は、他色のだるまの効果をサポートしてくれる効果もありますので、他色のだるまと一緒に飾るのもオススメです。
目入れの仕方と交換の時期について
1.お買い求めになられたら、左側(正面から向かって右側)に願いを込めて左目を入れてください。
2.願いが叶ったら右側(正面から向かって左側)に、感謝を込めて右目を描いてください。
仮に願い事が叶わなくても、区切りとして、年の終わりや年度の終わりには右目を入れてご供養ください。
そして、新しいだるまをご購入いただいたあと、あらためて、願いを込め、左目を入れてください。